いびきや睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方へ
DENTAL SLEEP MEDICINE
いびきが重度である場合、睡眠時無呼吸症が疑われる場合があります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的に呼吸が止まることによって引き起こされる深刻な睡眠障害です。正常な呼吸は、気道を通って酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する重要なプロセスです。しかし、睡眠時無呼吸症候群の患者は、このプロセスに異常が生じることで、心血管系や日常生活に広範な影響を及ぼすリスクにさらされます。いびきや睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方のために、当院では睡眠歯科外来を受け付けております。
01. 中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
脳からの呼吸指令が適切に送られないために起こるタイプです。脳が適切な信号を送らないことで、呼吸筋が働かず、一時的に呼吸が停止することがあります。CSAの患者は、いびきをかかないことが多い特徴があります。
02. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
気道が一時的に閉塞することで呼吸が停止するタイプです。気道が狭くなることで、酸素の供給が滞り、体内の酸素レベルが低下します。OSAの患者様は、睡眠中に頻繁ないびきや無呼吸の状態を繰り返すことがあります。
影響とリスク
睡眠時無呼吸症候群は、患者の健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
心血管系への影響
無呼吸の繰り返しにより、心臓への負担が増大し、高血圧や心不全、不整脈のリスクが上昇します。
日常生活の質の低下
慢性的な疲労感や昼間の過度の眠気が生じ、日常の活動や仕事に影響を与える可能性があります。
認知機能の低下
睡眠不足により、認知機能が低下し、記憶力や集中力に問題が生じることがあります。
いびきや睡眠時無呼吸症の有無をチェックしたい方
ご自身がいびきや睡眠時無呼吸症になっていないかな?と心配に思われた方は以下に当てはまらないか確認してみてください。当てはまる数が多いほど睡眠時無呼吸症の可能性が高いと考えられます。
セルフチェックシート
□ 家族からいびきをしていると言われる
□ 就寝してから朝までに何度も目を覚ます
□ 息が苦しくて目が覚めることがある
□ いくら寝ても日中に眠くなる
□ 起きているときに疲労感やだるさを感じやすい
□ 体を動かすとすぐに息切れする
治療法について
睡眠時無呼吸症の患者は日本国内で300万人近くに上ると言われています。 2003年には山陽新幹線岡山駅で居眠り運転により約26キロにわたって走行し続けた後、緊急停止したという運転事故が発生しました。この運転手は睡眠時無呼吸症で数年前から熟睡できていなかったそうです。この事故をきっかけに睡眠時無呼吸症は注目されるようになり、2004年には睡眠時無呼吸症に対するマウスピース治療が保険適応となりました。