歯を失う原因第一位である歯周病に対応
PERIO
歯の周辺組織に炎症が起こる、歯周病でお悩みの方は早期受診をご検討ください。歯を失うこととなった原因第一位に、歯周病があります。進行度合いに応じて適切な治療を施していきますが、病態によっては抜歯をおすすめすることもございます。大切な歯を失うことがないよう、歯周病は予防や再発防止に努めることが大切です。歯ぐきからの出血や口臭が気になる方は、早めにご相談ください。
治療方針
基本的にはできる限り患者様ご自身の歯を残してしっかり食事ができることを目標にしております。しかしながら歯周病が進行した状態で、残すことでかえって他の歯に悪影響を及ぼしてしまうほど揺れてしまっている歯に関しては、残念ながら抜歯をお勧めすることもあります。患者様一人ひとりに合わせて治療方針を提案させていただき、納得いただいた上で治療を進めます。
歯周病のセルフチェック、こんな症状は歯周病?
1. 歯を磨くと歯ぐきから血が出る
2. 歯ぐきが腫れている
3. 口臭が気になる
4. 口の中に粘つきを感じる
5. 歯がグラグラする
歯周病になる原因
歯周病の原因はずばり歯垢(プラーク)です。磨き残しをそのままにしているとこのプラークが歯の表面に付着します。プラークの約70%は細菌でできております。その中にはもちろん歯周病の原因菌も含まれており、プラークがたまったまま放置してしまうと歯ぐきに炎症を起こして出血しやすくなったり腫れたりします。歯周病菌は歯肉の血液から栄養分を獲得し、さらに増殖して歯槽骨を溶かしてしまい、歯周病を重症化させていきます。
歯周病を予防するために必要なこと
定期的に歯科医院に通っていただくことはもちろん大事ですが、ご自宅でのセルフケアも重要です。
■歯科医院で行うこと
定期的に状態を確認し、歯周病が進行していないかなどチェックします。磨き残しなどありましたら見ていただき、歯磨き方法など説明させていただきます。その後、歯ブラシでは取れなくなってしまった歯石や細かいところの汚れなどをしっかり除去します。
■自宅で行うこと
歯科医院でお伝えした正しいブラッシング方法でセルフケアを行うことが大事です。
歯周病の治療法
スケーリングとは
超音波振動する機器(超音波スケーラー)を用いて歯の表面についた汚れや歯石を除去することを言います。
スケーリングで歯石を除去する重要性
歯周病は、歯垢(プラーク)がたまることで進行します。プラークは歯ブラシで除去できますが、プラークが固まり歯石になってしまうと歯ブラシでの除去はできなくなります。そのため歯科医院でのスケーリングが必要になります。
ルートプレーニング
超音波スケーラーは歯の表面についた歯石の除去に向いていますが、歯ぐきの中に隠れている部分や歯並びの複雑な部位の汚れや歯石は取り切れません。そのため手用スケーラーというものを用いてじっくりと除去する必要があります。歯ぐきの中を触る際は局所麻酔をしてから行います。
歯周組織再生療法
歯周病で失った骨などの歯周組織を再生することを目標にする治療法です。フラップ手術を行う際に同時に行うことが多いです。現在は適応となる病状が限られておりますが、骨が再生することで歯の寿命を延ばすためには効果があります。